我が家の人気ナンバーワン、ブリオッシュのレシピをご紹介します!
ブリオッシュはフランスのノルマンディー地方発祥と言われ、日本ではパン的扱いですが、フランスではお菓子の部類なのだそうです。
マリーアントワネットの有名な言葉「パンがないのならお菓子を食べればいいのに」の、お菓子がこのブリオッシュと言われています。
フランスでは、粉と水と塩を使ったものをパンとしていたので、水の代わりに牛乳で仕込み、卵とバターをたっぷり使うブリオッシュはお菓子の部類なのですね。
このレシピで使うバターの量は30%ですが、レシピによっては50%だったり、粉量と同じまで入れるレシピもあるようです。
本場フランスの晩餐会で出てくるブリオッシュは、相当な量バターが入っているのだとか。
自分で作れる自信はないですが、一度食べてみたい。笑
30%でもしっかりバターが入りますので、よく捏ねることが必要です。
歴史も古いブリオッシュ、形もその地方によっていろいろなものが作られてきたので、種類もいくつかあります。
ぽこっとして雪だるまのような形をしている「ブリオッシュ・ア・テート」
型に入れて食パンのように焼く「ブリオッシュ・ナンテール」
丸い方に入れて王冠のように焼く「ブリオッシュ・クーロンヌ」
など、他にもいろいろあるようです。
今回は、型を使わない簡単な成型と、ブリオッシュ型を使った成形をしています。
お手もとに型があったら、お好きなブリオッシュを作ってみてくださいね。
ブリオッシュのレシピ
材料 丸形10個
【中種】
- 強力粉 210g(70%)
- きび糖 18g(6%)
- レーズン酵母エキス 60g(20%)
- 成分無調整豆乳 60g(20%)
※レーズン酵母エキスの作り方はコチラ↓
(別タブで開きます)
【本生地】
- 中種全量
- 強力粉 60g(20%)
- 薄力粉 30g(10%)
- きび糖 12g(4%)
- 塩 4.5g(1.5%)
- 卵黄 1個 約20g(7%)
- 発酵バター 90g(30%)
- 成分無調整豆乳 30g(10%)牛乳でも可
- ()内はベイカーズパーセント。粉の全体量でベイカーズパーセント100%としています。
- 水分は、夏場は冷たく、冬場は人肌程度に温めておきます。
- 季節や湿度によって粉の吸水率が変わります。また、粉の種類が変わっても吸水率も変わります。水分は一度に入れず2~3%調整用に残して、様子をみながら足しましょう。
- 今回は、強力粉は「はゆるたかブレンド」、薄力粉は「ドルチェ」を使用しています。
はるゆたかブレンドは、強力粉の中ではグルテンの強さは低い方で、くちどけがよい粉です。私はよく菓子パンに使います。それに薄力粉を配合することで、歯切れよくさっくりと軽く焼き上がります。 - 我が家は牛乳を飲まないので、豆乳を使っています。もちろん牛乳で仕込むこともできます。豆乳だとさっぱり、牛乳だとミルキー感がでます。
- 卵は卵黄のみ使います。卵白を配合すると、卵白に含まれるたんぱく質が熱により凝固するので、焼き上がりがパサつきやすくなりがちです。 卵黄のみですと、コク深く軽く仕上げることができます。
※ベイカーズパーセントの詳細はコチラ↓
(別タブで開きます)
1、中種作り
【中種】の材料をボウルに入れ、ヘラでざっくりと混ぜ合わせたらボウルの中で手で捏ねる。
粉気がなくなり、ひとまとまりになるくらいでよい。
28℃前後で5~6時間、発酵倍率は2.5~3倍になるまで。
時間の関係で次の工程に進めなかったら、冷蔵庫に入れても良い。
冷蔵庫に入れた場合は、きちんと復温してから本捏ねに進む。
復温しないと、本捏ね時の生地温度が低くなって、捏ね上がりの温度も低くなってしまう。
↓これは26℃で8時間置いたもの。約3倍。
2、生地作り(捏ね~一次発酵まで)
詳細は☟下記記事☟を参照してください。
(別タブで開きます)
ホームベーカリにバター以外の材料を全て入れて、6分間程度こねる。
中種はちぎってから入れる。
6分後に室温に戻して柔らかくしたバターを入れて、さらに8分捏ねる。
すでに中種である程度グルテンができているので、捏ねる時間もあまり長くしない。
バターは生地に馴染みやすいように、常温で柔らかくしておく。
バターの量が多いので、柔らかくしてから入れないと捏ね上がりに時間がかかる。
発酵倍率は3倍程度になるまで。中種法は発酵も早い。
目安は、28℃4時間、冷蔵庫一晩で3倍近くになる。バターたっぷりの生地のため、常温まで戻すとべたつく場合のあるので、復温は20℃程度なら1時間程度、25℃程度なら30分くらいで、少し早めに切り上げてもよい。
3、分割・丸め
作業台に打ち粉を振り、生地を取り出し、スケッパーなどで生地を分割する。
丸成形…58g前後
ブリオッシュ型…45g
切った面を内側に入れ込むようにして丸める。とじ目は閉じなくてよい。
4、ベンチタイム
丸めた状態で20~30分休ませる。
夏場は短めに、冬場は長めにベンチタイムをとる。
5、成型
ベンチタイムが終わった生地を手のひらで押しつぶす。軽くガスを抜いて丸めなおし、とじ目をしっかり閉じて天板に並べる。
ブリオッシュ型にはスプレーオイルを塗ってから、丸めた生地をとじ目を下にして入れる。
ベンチが終わった生地を半球型(中心を厚めに端を薄めに)に伸ばし、フィリングを中心に乗せる。
写真のは、栗の渋皮煮とマカダミアナッツとチョコ。
端の生地を伸ばしながら中心に集め、しっかりとじ目をとじてブリオッシュ型に入れる。
6、ホイロ
28℃で2時間程度発酵させる。
1.5倍くらい膨らむ。
ホイロが完了するまでにオーブンを250℃に予熱しておく。
7、焼成
ホイロが完了したら、生地に溶き卵(分量外)を刷毛で塗る。
丸成形は、ハサミで十字にクープを入れる。生地の高さの半分くらいまで深めに入れる。
オーブンに入れ、230℃に下げて13分焼く。
焼き上がり!!
クープの開きが様々なところがかわいくて好きなんです♡
クラムはしっとりほわほわ♪
ブリオッシュ型に入れると、底がお花のようでかわいいですよね^^
フィリング入りバージョン、栗とチョコとナッツのブリオッシュ。ブリオッシュ生地にとっても合います♡
ブリオッシュはバターたっぷりなので、翌日に固くなってしまうことも。そしたら、トースターなどで焼きなおしてみてください。焼き立てのようなふわふわした食感になりますよ!
※ご質問等は各ページ下部にあるコメント欄からどうぞ~♪お気軽にご利用くださいね。
こんにちは!
海外に在住しており、天然酵母のパンのレシピがなかなか見つからないので、このサイトをいつも参考にしてつくっています。詳しい説明をありがとうございます!
一つ、このブリオッシュで質問ですが、中種に本生地を入れて混ぜたあと28cで4時間、冷蔵庫で一晩いれて3倍ぐらいまでと説明にあるんですが、これは、28cで4時間、もしくは冷蔵庫で一晩置くのどちらかで大丈夫ですか?もしくは、28cで4時間置いたあと、さらに冷蔵庫で一晩発酵させるということになりますか?どちらのほうが美味しくなりますか?
お時間ある時にお答えいただけたら嬉しいです!
コメントありがとうございます!
海外から見てくださって、とっても嬉しいです(^_^)
ブリオッシュの発酵ですが、28度である程度発酵させてから、冷蔵発酵させます。
バターの多い生地なので、冷蔵発酵した方が扱いやすくなりますし、味も馴染んで美味しくなると思ってます。
ぜひ試してみてくださいね!
どうもありがとうございます!やってみます!!!
こんにちは。ブリオッシュの型は何センチをお使いでしょうか。可愛らしいブリオッシュ型で焼いてみたいです^_^
コメントありがとうございます!
ブリオッシュは、直径8センチ高さ3センチ強のお花型を使っています。
ご参考にしてくださいね^^
こんにちは。
パン作り初心者です。
レシピ通りに中種の材料を混ぜたのですが、
パッサパサのパッサパサです。
小麦粉にはT80を使ったのですがそのせいでしょうか?
それともこういうものなのですか?
コメントありがとうございます!
中種ですよね?
レシピ通りでしたら、大丈夫ですよ。水分量少ないです。中種なので。
中種はパサパサというか、ようやく吸いきれるくらいの水分量です。
粉210に対して水分120なので、57%です。
時間を置いてしっかり3倍になる頃には、ふっくらした種になりますよ(^_^)
お返事ありがとうございます!
ちなみに他の材料はそのままでバターの量を増やしても大丈夫でしょうか?
そのあたりはお好みで好きにしてもらって良いですよ。
どのくらい増やされるかにもよりますが、あまり多くすると発酵も鈍くなりますのでご注意くださいね。
こんにちは^^*
中種はルヴァン種に置き換えだと何パーセントくらいが良いでしょうか?
suzu様
コメントありがとうございます!
ブリオッシュのレシピ、中種法で事前に種を作るやり方ですね。
ルヴァン種に置き換える場合、中種法ではなくすべて一度に混ぜるやり方で、ルヴァン種は30%くらいがよいかと思います。
その場合、いろいろと粉量や水分量の置き換えが発生すると思うので、酵母の置き換えについての記事を参考にしてください。
ルヴァン種で作ってもきっとおいしいです!
うまくできるといいですね^^
お返事ありがとうございます☺︎
今日そのまま置き換えでやったところです(^_^;)
またそのまま混ぜる方法でやってみます!
となるとケーキみたいですね〜
ゆうみさん、ブリオッシュ作りましたが中が生焼けのような感じになってしまいました
食べられないことはないのですが
夜に成形して朝に焼いたんですが(室温20度くらい)
発酵が足りないんでしょうか?
Mm様
コメントありがとうございます!
中が生焼けというのは、いくつが原因が考えられます。
・オーブンの温度が低いor焼成時間が短い
↑が適性の場合、その時間で中まで火が通らなかったということは、生地の中のガス量が少なく火通りが悪かったことになります。
となると、やはり発酵不足が原因になるかと思います。
室温20℃でオーバーナイトホイロですと、足りないことはないと思うのですが元の生地の元気さもかかわってくるかなぁ?
ちなみに酸味などはなかったですか?逆に過発酵で火通りが悪くなることももしかしたらあるかも。。
おそらくは発酵不足だと思いますが、生地の膨らみ方などもう一度確認してみてくださいね!
美味しく焼けますように!